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【中央図書館】テーマ:ティーンズ向けおすすめ本

ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ! 役に立つウイルス・かわいいウイルス・創造主のウイルス
武村 政春/著
さくら舎
2019年発行  ISBN 978-4-86581-179-7
1年前にこの本が出版された時、まさか世界がこのような事態に見舞われていようとは、研究者である著者も想像してはいなかっただろう。
新型コロナウイルスの脅威を前に、私たちは怖れおののき、「ウイルスとの闘い」「ウイルスに打ち勝つ」「ウイルスを撲滅する」などという言葉も飛び交う。
しかし、ウイルスとは、そもそも人間の敵なのだろうか……。
この本は、ウイルスという存在を、専門知識がなくても分かりやすく教えてくれる。
目からウロコな情報がたくさんあり、世界の見え方すら変えたと言っても過言ではない。
難しいと感じるところは読み飛ばして、興味のあるキーワードだけ拾って読んでも、最早「ウイルスごときに」なんて言えなくなる。ウイルスとは、凄い存在だ。
人類が生きていくのには、ウイルスとうまく付き合っていくことが必須なのだと納得する。ぜひ読んてみてほしい。
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いつもお兄ちゃんがいた
アラン・アルバーグ 作  こだま ともこ訳
講談社
2001年発行  ISBN 978-4-06-211053-2
幼くして両親を亡くし、叔母さんに引き取られ、ぎこちない、心もとない日々を暮らす三人兄弟。
ある日、お兄ちゃんは死んでしまう。けれども、残された少女と小さい弟は、その死んだお兄ちゃんに守られて育つ。お兄ちゃんの存在は他の人には見えないけれど、幻ではない。やがて、本当に別れの時が訪れる。
湿りすぎず、謳い上げることもない、そっと寄り添うような物語。
自分を見守る誰かをふと感じる余韻が、じんわりといつまでも残る。
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僕はここにいる
エリザベス・ストーン 著  岡本 さゆり 訳
ポプラ社
2003年発行  ISBN 978-4-591-07791-7
元高校教師の女性の元に、ある日25年前の教え子から荷物が届く。
あまり目立たないおとなしい生徒だったヴィンセントからだった。
特別深い交流をしてきた訳でもない彼からの送り物は、10年以上に渡る15冊の日記。
それを手に取り、読み、記憶をたどり、自分を顧み、彼の時間を思い描き、約一年の日々を費やす。
人は時に、自分のコンプレックスや悩み、哀しみに取り込まれ、身動きできなくなる。生きる現実はみな不格好で不様だ。もがきながら生きる自分を、ヴィンセントは恩師に提示し、元教師は、確かな贈り物を受け取って、この本を書いた。 これからいよいよ大人になる、高校生のあなたにおすすめしたい。
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いなくなれ、群青
河野 裕 著
新潮社
2014年発行  ISBN 978-4-10-180004-2
階段島。 およそ2,000人が住んでいる島で、全ての人が平穏に暮らしているが、島の人間は何故自分がここに来たのかを覚えていない。
外の世界からは遮断され、“魔女”がこの世界を管理していると言われている。
わかっていることは、「ここは捨てられた人たちの島」であり、 「島を出るには失ったものを見つけなければならない」ということ。
高校生の七草は、階段島で何不自由ない生活を送っていたが、真辺由宇との再会で、平穏だった日常が一変する。何故、真辺は階段島にやって来たのか。そして失った物は何なのか。
昨年完結したシリーズ全6巻の第1作目にあたる本作。
各巻タイトルの色彩表現や、文中で表現される切なさはとても美しく、綺麗で、シリーズものに挑戦してみたい方におすすめしたい青春ミステリー。
「シリーズものは苦手……」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、読みはじめると、気づけば読み終わっていた……。続きが気になり、やめられない一冊です。
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アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎 著
東京創元社
2006年発行  ISBN 978-4-488-46401-1
「一緒に本屋を襲わないか?」
アパートに引っ越してきたばかりの椎名は、隣人の河崎という男に広辞苑を奪う計画を持ちかけられる。
耳を傾けるつもりなど全くなかった椎名だが、なぜかモデルガンを手にし、書店の裏口に立つことになってしまう……。 過去と現在の視点で語られていく物語がどう繋がっていくのか。 「椎名のやることは難しくないんだ。」や、「裏口から悲劇は起こるんだ。」など、思わず口にしたくなる言いまわしが沢山出てくるところも、この作品の魅力のひとつです。
そして、作中で、ボブ・ディランの「風に吹かれて」という曲が登場します。
この曲を聴いてから読んでみると、より物語の世界に入りこめることでしょう。こちらも一緒にどうぞ。
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