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むしに関する資料のご案内

2023/10更新(中央図書館所蔵資料)

凡例:『書名』(旧書名)、出版社、出版年、[請求記号]、内容紹介

節足動物は、動物全体の種類の4分の3あまり、80万種以上を占める大きなグループで、昆虫・クモ・エビ・カニ・ヤスデ・ムカデなどが含まれます。今回はエビやカニなどを除いた、一般に『むし』と呼ばれる動物について調べる時に役立つ資料を紹介します。ここで紹介した資料は大人向けですが児童向けの資料にも充実した内容のものが多くあるので参考にして下さい。

むし全般

『昆虫レファレンス事典』 日外アソシエーツ
2005・2011・2021
[R486 コ]
ある昆虫を調べる時に、手当たり次第に図鑑や百科事典を引くのではなく、どの図鑑・百科事典の何ページに掲載されているか、図版は絵なのか写真なのか、モノクロなのかカラーなのか等が調べられる本。1は41種の図鑑や百科事典から25,916種類の昆虫を収録。2は2005~2010年に刊行された図鑑46種から14,429種を収録。3は2011~2020年に刊行された57種63冊の図鑑から16,083種を収録。
『原色昆虫大図鑑』新訂 全3巻 北隆館
2007-2008
[R486 ケ]
日本産昆虫について一般的な種類だけでなく多くのまれな種類も収めた大図鑑。1963年刊を底本とする新訂版。
1.蝶蛾編 2.甲虫編 3.トンボ目、バッタ目、ハエ目など の全3巻。
1巻の蝶蛾編は種名を同定するためほぼ原寸大の写真を使用しており雌雄の区別点、分布などの記述がある。掲載種数は約2,700。2巻の甲虫編の掲載種数は約4,000だが、日本産の甲虫は1988年に9,131種が知られており更に毎年120~170種が加えられているのでこの図鑑の図版のみでの種の同定は難しく近似種との比較が必要となる。3巻はトンボ目・カワゲラ目・バッタ目・カメムシ目・ハエ目・ハチ目などの約3,200種を掲載している。微小昆虫など写真ではわかりにくいものは描画。
『身近な昆虫識別図鑑』増補改訂新版 誠文堂新光社
2019
[R486 ウ]
上記『原色昆虫大図鑑』が日本で見られる昆虫を網羅的に掲載、説明も非常に詳しいのに対してこの本は特別な探し方をしなくても身近な場所で見られる昆虫を中心に約1,300種を掲載している。記述についても昆虫に詳しくない人でも識別しやすいよう生態写真を多く使い、識別ポイントを図と簡単な用語で解説している。コンパクトなつくりになっているのでフィールドで活用しやすい。
『難読誤読昆虫名漢字よみかた辞典』 日外アソシエーツ
2016
[R486 ナ]
小灰蝶(シジミチョウ)、椿象(カメムシ)、歩行虫(オサムシ)といった難読、誤読しやすい昆虫名を調べられる辞典。昆虫名467件と見出しの漢字表記を含む逆引き1,534件を収録している。
見返しに部首索引がある。
『昆虫の図鑑採集と標本の作り方』増補改訂第2版 南方新社
2020
[R486 コ]
前半は、九州と沖縄の昆虫2,621種の昆虫図鑑。
後半は、昆虫の探し方、採集方法、標本の作り方、飼い方、観察記録の作り方を具体的な注意点とともに丁寧に解説している。

むし各種

『東京都のトンボ』 いかだ社
2021
[R486.3 キ]
東京都で記録されたトンボ108種を掲載、写真は23区内で撮影されたものも多くあり都会で生活するトンボの生きた姿と生活環境を紹介している。
『原色鳴く虫検索図鑑』 北隆館
2022
[R486.4 ム]
日本産バッタ目(直翅目)の図鑑。掲載は約200種で発音行動の確認されていない種も含まれているので鳴く虫(ドラミングや飛翔音を出す種も含む)は緑色、発音が観察されていない種は茶色と一目でわかるよう区別されている。
『日本産セミ科図鑑』改訂版 誠文堂新光社
2015
[R486.5 ニ]
日本産セミ全36種の分類・生態・分布などの解説と変異を含む標本写真、生息環境も表す生態写真で構成されている。巻末には、標本作成、生体写真作成、鳴き声録音の方法の詳しい説明がある。
『世界甲虫大図鑑』 東京書籍
2016
[R486.6 セ]
甲虫は世界で約40万種が知られており、カブトムシやクワガタなど大きくて立派な昆虫が有名だが、1cm以下の小さな種が大部分を占めている。この本では600種を取り上げ写真とともに特徴、分布などを紹介している。また、実物大の写真を載せているので実体をイメージしやすくなっている。
『日本産有剣ハチ類図鑑』全2巻 東海大学出版部
2016
[R486.7 ニ]
日本産の有剣類の中のアリ類とハナバチ類を除く全847種を掲載。515種1,000個体を超える標本写真を掲載するほか、全グループで種までの検索表がある。各種の基本形態や生態、分布を解説している。
『世界で最も美しい蝶は何か』増補新版 草思社
2020
[R486.8 ウ]
世界にはおよそ18,000種の蝶がいると言われている。その中で世界3大美蝶(ミイロタテハ、モルフォチョウ、トリバネアゲハ)をはじめキシタアゲハ、カラスアゲハなど羽の柄が美しい蝶を集め、標本写真200枚、生体写真100枚を掲載。和名、学名、生息地、開張(羽を広げた時の長さ)がわかる。
『日本産クモ類生態図鑑』 東海大学出版会
2018
[R485.7 オ]
本作は、日本に生息するクモの体長、外観、分布、雌雄の生殖器の形態、異名等を図と写真で解説した『日本産クモ類』(2009)の姉妹編として作成されている。近年の研究成果を加え生態写真を多く取り入れていることが特徴。

その他

『庭のイモムシ・ケムシ』 東京堂出版
2011
[R486.8 カ]
住宅地の庭や家庭菜園といったごく身近な場所で比較的よく見られるイモムシ・ケムシ138種を紹介。生態写真、分布、化性(1年間に決まった数の世代を繰り返す性質)、生息環境などの特徴を解説している。
『田園環境の害虫・益虫生態図鑑』 北隆館
2012
[R613.8 テ]
身近な家庭菜園、公園や農地での生態系保全の観点で害虫340種、益虫114種を生態写真で解説。害虫については幼虫・成虫・卵・蛹の写真に加え被害写真も掲載している。
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